芸術の山

芸術の山とは、制作者にとって真に有益な批評的ツールを具現化する媒体である。

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【カタログ】

 カタログとは、構造上、展覧会のオープニングに配布されるものとして作られている。つまりそのテクストは、展覧会開始直前にできあがるサイトスペシフィックな作品を基本的には見ることなく書かれるものだ(作品がすでにあるものでさえ、会場に展示される以前のスタジオにある状態や別の美術館なり画廊なりで展示されたものを念頭に書かれているので、同一の問題が生じることもある)。彼/彼女らはそのときいわば想像上の架空の展覧会に対して言葉を投げ掛ける。仮想的に設定された展覧会をとりまとめる仮説の解説。キュレイターの時代と言われて久しいが、もっと楽に考えてもいいように思う。カタログをなぜ急いで作らねばならないのか。なぜとりまとめる必要があるのか。過程を過程のままに開示する。試行を試行のままに提示する。もはや体裁を整える必要はないのではないか。そうした展覧会とカタログをこそ見てみたい。
 この一方、美術館の立場に立ってみれば、カタログとは展覧会の記録であり学芸員等の研究成果であり鑑賞者へのサービスであり美術館収入の一手段であり、さらに近年では美術館の独立行政法人化に伴う内外部による美術館評価の対象でもある。図版部分がそれらの題目のかなりを、さらに受け手の幅の広さをもカバーしてくれはするが、一本のテクストが、それらを網羅することはおよそあり得ない。ご挨拶や謝辞に始まり企画趣旨、作家解説、作品解説、資料などに細分された形式は、まさにカタログとしての完結した形式でもあるが、これが幾分かは重複した内容をもちつつ調和をはかられることで、批評として自律しうる可能性のあるパートもが力を弱めているようにも見える。
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