芸術の山

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【ジャーナリズムと批評】

 ジャーナリズムとは、公正を期した視点でもってある特定の地域の出来事を報告することである。しかしそもそも公正さとは何か。
 たとえばかりに名古屋で生じた芸術活動の、そのすべてをくまなく調べ何の偏見もなくそれらを公平に見渡し、公正な視点でもって取り上げたジャーナル活動などいまだかつてあっただろうか。もちろんすべてが紹介できないのはわかっている(公平であることはありえない)。だからこそそこには少なくとも当の美術ジャーナリストなりの選択が入る。ジャーナリストの多くは自身の職分をわきまえて、自らの公正さについてこう言うだろう。「私は評価を下さない。ただレポートするだけだ。だが少なくとも私しか見ていない出来事(芸術活動)については私がレポートをしないかぎりまったく社会に認知されず消え去ってしまう」。この考えには何の裏もなく、真摯で圧倒的に正しい。しかしだからこそ根は深いとも言える。
 自らの選択でもってそこに足を運んだとしたら、その時点でその行為には評価的な視点(批評性)が含まれている。「選択」とは「評価」の別名である。彼/彼女はその活動を見に行く時にすでに評価を下している(依頼を受けたものだけをレポートするならそれはライターでしかない)。
 必要なことはジャーナリズムの不可能性に向き合い、自らが「公正」であるという幻想(あるいは自らが「公平」であるという幻想)を放棄することだ。ジャーナリストは、自分がすでに評価を下してしまっているということに自覚的になり、自身の言説を精緻なものとし、安易な選り好み的視点を批評的選択眼へとヴァージョンアップするべきである。ジャーナリスト自らの責任の所在がそこには求められている。
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