芸術の山

芸術の山とは、制作者にとって真に有益な批評的ツールを具現化する媒体である。

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【批評の成果】

 もしかすると、批評は存在せず、批評家がいるだけなのか。そう言いたい欲求に駆られる。つまり、批評家の業績は比較的明解だが批評そのものの成果というのはどうもわかりにくい。前者については、理論の構築と実践といった学究のレベル以上に、作家・作品の正当な評価と位置付け、優れた作家を見出すこと、ひいては世に出すこと、新たな美術動向の牽引者となること、そして美術そのものの啓蒙活動と、社会的な(あるいは社会的認知を受けた)業績がむしろ頭に浮かびやすいだろう。
 注意したいのは、批評家の数は思いのほか限られているにもかかわらず、メディアを通じてそこから多量の批評的言説が流布している点である。一般には、研究者による言説によってよりも、批評家の言説によって影響を受けることの方がより多い。その割に、批評の機能や成果について精密な議論がなされないのは、いまだ批評そのものに対しては、個人の批評観を圧倒的に超越する判断基準が存在しないからかもしれない。
 だがそれをも包含して言えるのは、批評そのものの成果は「よい批評文」であるということではないか。優れた書き手の残す凡百の批評文の存在を、凡百の書き手が偶然に残す優れた批評文の存在を認めるとするなら、批評そのものの価値とは、テクストそのものの価値である(→【批評の自律性3】)。付け加えるならば、これは批評の「文学」としての価値をも示している。
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