芸術の山

芸術の山とは、制作者にとって真に有益な批評的ツールを具現化する媒体である。

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【批評と評論】

 批評とは危機(クライシス)を読み解く目であり、自身の基準(クライテリア)を披瀝するものである。そこで対象とされるものはあくまで作品そのものであり、時には作品を介して付属物としての状況分析や作家論が展開される。また作品に真に対峙するという意味で自律した形式を形成しうる構造をもつ。作品の構造把握が直観的で、言説はおおむねパフォーマティヴ(行為遂行的)なものが多い。つまり批評とは、作品そのものに働きかける行為である。対して評論は試み(エッセイ)としての論説・概説・解説・考察・考証である。よって言説はコンスタティヴ(事実確認的)な形式で書かれ、作家や作品および状況におおむね依存している。自律したものとなることがあまりない。
 上記の理由から、「批評家」は「評論家」と呼ばれることを嫌うが、「評論家」は「批評家」と呼ばれることにさほどの頓着をしない傾向があるように見受けられる。ちなみに「評論」という語は、「批評」に対し美術史上においては比較的新しいものである。後者には、対象に対して批判的な態度をとるというニュアンスが含まれるが、前者にはそれがない。また、漢語に「批評」がない(対応する概念が見あたらない以上)、わたしたちはそれを西洋の文脈で捉えざるを得ないが、カントのいう「批判」に見るように後者には対象を吟味し見分けるというニュアンスが含まれる。
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